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睡眠環境・寝具指導士、更新レポートその3 [快眠のすすめ]

続きレポートその3

睡眠の質に重要な敷寝具《枕と敷》

相談者が使用している寝具をみると、
掛寝具はほとんどの方が適切なものをお選びになっています。

それでも睡眠が十分でないのは、敷寝具に問題が多く見受けられました。
安価・粗悪品、お手入れ不足、使用期限越えはもちろんですが、
新品や高価なものでも枕と敷が自分に合っていないと、
寝姿勢が悪くなり腰痛、肩こり、首痛、膝痛、いびきなどを
引き起こし眠りが浅くなり不眠状態が続くようになります。

快眠できる枕の役割
枕の役割はベッドマットや敷ふとんと後頭部から首にかけての
すき間を埋め、立姿勢に近い自然な態勢を保つことにあります。

また仰向き寝、横向き寝や自然な寝返りに対応できる構造、
高さ調節、適度な弾力性とサイズが必要になります。

寝相、寝返と敷寝具

寝相は仰向き寝で寝ている時のほうが身体に余分な力が入らず
最もリラックスした状態になります。

そのため仰向き寝の時間が多いことは、
寝心地の良さをあらわしているとされます。
ところがいつのまにか横向きやうつぶせ寝になっています(寝返り)

寝返りは、睡眠中に同じ身体の部位が圧迫され続けることで、
その部位の血液循環が滞ることを防ぎ、
身体の負担を和らげるために生理的に行われる働きなのです。

そのほかに寝返りには体温を調節する
・寝床内の温度を保つ・
熱や水分の発散を調整するといった働きがあります。
寝姿勢を保て寝返りが楽な敷寝具は眠りを深めます。

睡眠の質を上げる敷寝具(枕・敷)の選び方

理想的な立位姿勢(ゆったり立っている)が寝姿勢になるには
「枕の高さと敷・マットの硬さ・弾力性」を一人一人の体格、
体型と寝姿勢(頚椎と脊椎が作るS字カーブ)
(仰向き寝と横向き寝の身体の凹凸)に
フィットさせることが重要になります。

もともと体型や姿勢は一人一人まったく異なります。
通販やネット購入は合わない確率が高く、
市販でも十分なお試しができないと選ぶことは難しくなります。

ピッタリ合った枕や敷を選ぶには、一人一人の体格・体型、立位姿勢、
体圧分散状態を測定して自分に合う敷寝具の機能特性を調べることが大切です。
データに合う特性を持つ敷寝具を選べば睡眠の質はかなり改善されるはずです。


続く
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