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進化した羽毛工房2 [羽毛工房とリフォーム]

長野県飯田市の眠りと癒しの快眠アトリエー小池ふとん店です 

 今日は進化した「羽毛工房」をご紹介します

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もともと羽毛工房を始めた思いは

伊那谷にお住いの皆様に元気で長生きしていただきたく

眠りの道具ーおふとんを通してお役にたちたいとの思いでした。

羽毛工房ーそれは当店が手作りでお一人おひとりの眠りに合わせた

「羽毛ふとん」をおつくりするというまさに工房です。

まだその頃は「羽毛布団」が一般に普及し始めたころ・・・・・

高根の花だった一部の人のぜいたく品から

快適に眠れるおふとんとして、少し高望みをすれば

自分たちも使える時代になっていました。

ゴルフの優勝記念品になったり

高価な贈り物として扱われたり・・・・して一般にも浸透してきていました。

われわれ小売店は、問屋が持ち込む「羽毛布団」を中身も見ることなく

問屋の説明を鵜呑みにして、羽毛布団の販売をせざるを得ない状況でした。

メーカーも多種多様!基準もそれぞれ違い、何がいいものなのか?

はっきりした証明がないまま、お客様に良さと価値とお値段のお得さで

商売するしかなかったのです。

まつやま寝装(株)が提唱する「羽毛ふとんをお店で手作りしませんか?」という

誘いを耳にしたのは、ちょうどそのころです。

もともと、当店のような布団屋は木綿布団をお店で作るのが本業でした。

職人がいて、お客様の注文を聞いて、お望みのように「おふとん」を

仕立てていました。

それが布団屋でした。

化繊綿が作られるようになり、安価なアクリル毛布が出始め

お布団が工場製品に代わって・・・・・・

高価だった寝具が大量生産によって、身近でお安くなってきました。

気軽に寝具製品が買えるようになり、今までよりはるかに手軽に

暖かく、さわやかに眠れるようになり、時代の進化に喜んでいました。

寝具業界の一大発展期です。

新しい商品があれば飛ぶように売れていました。

もちろん安価な化繊類ばかりではなく、高価で庶民の手にすることなど

思いも及ばなかった「羽毛布団」や「羊毛布団」が時代の勢いに乗って

登場してきます。

今やお布団類は工場製品となって大量製造しますから

お値段もこなれて身近なものになってきました。

ご婚礼布団も羊毛敷布団と少し遅れて羽毛布団が

木綿布団に代わって主力になり始めました。

昔からあった緞子の嫁入り布団セットに代わって

羽毛掛と羊毛敷布団の5点セットがご婚礼寝具の王者になっていきます。

木綿に比べ多くの利点を持つ素材の「羽毛と羊毛のセット」は

伝統的な儀式を乗り越え「寝具業界」に大きな革命をもたらしました。

いい眠りから考えればとても素晴らしい革命になっていたと思います。

しかし、各お店が大事にしてきた

「お客様ひとりひとりへの思い!その方に合わせておつくりする気概」は

いっぺんに損なわれてしまいました。

工場でしか作れない通り一辺倒のお布団になっていたからです。

まさに大量生産!が寝具業界にも押し寄せていたわけです。

お布団の良し悪しは、素材の良し悪しはもちろんですが

見た目!柄とか、ブランドとかが大きく作用するようになり

本来の「寝心地や地域性、一人ひとりの体質など」は二の次でした。

購買者もどこのメーカーとか、どのブランドとか、幾らしたとかと言った、

外的要因がお布団の価値を決めるようになります。

はやり始めると、あらゆるメーカーが参入してきます。

ダウンが何とか、キルトがどうとか言っても

出来上がった羽毛や羊毛のお布団しか手にすることができない

われわれふとん屋は本当に何がいいのか?解りかねるようになっていきます。

さてさて、これでは木綿布団をつくていた時の情熱はどこへ行ってしまったのでしょうか?

そのころにわれわれ「羽毛工房」の仲間たちは声をあげました。

「ものづくりを大切にしよう」「自分の手で確かめた素材とお客様にあったお布団をつくろう」

羽毛や羊毛の持つ素晴らしさをきちんと説明して

物の価値をしっかり伝えよう!

木綿布団を作っていたころの自信を持ってお布団をおすすめしよう!

・・・・・・・・・あれから20年がたちました。

おかげさまで羽毛工房の羽毛布団をお使いのお客さんは

今でも買い替える時には「お店の手作りで!」といってくださいます。

われわれの思いが多くのお客様に理解され、育てていただきました。

本当にありがたく感謝申し上げます。

でもここ数年は、時代が低価格品を喜ぶようになり、おおくの消費者は

「いくらで買ったかが?大きな価値」と勘違いするようになっていました。

低価格競争はものづくりの質を低下させます。

安い素材、安く仕入れるための無理難題、安く作るための手抜き作業工程

メーカーはあらん限りに知恵を絞り、利益を減らして努力しています。

寝具業界には未来が見えていません!今のままでは・・・・・

一方で、睡眠が健康に及ぼす重要性が急激に解明されつつあります。

睡眠研究は本当に近年始まったばかりといっても過言でないくらい

身近な研究発表ばかりです。

大学の先生がたも新しい研究分野だとして多くの方が取り組んでおられます。

人の健康における「睡眠」 の役割は今まで以上に大きく取り上げられ

その重要性が多くのメディアを通じて発表されて来ています。

「睡眠」といえばなくてはならないものが「おふとん」です。

これからのふとん屋はただ物を売るだけのふとん屋から

いい眠りを提供できる「眠り屋」に変わっていかざるを得ません。

お一人おひとりの眠りに合わせた「お布団づくり」が

眠り屋の本業になると、わたくしどもは考えております。

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