今日のおふとん;もめんリフォーム2 [もめんふとんとリフォーム]
さてこれからは、この玉綿を用いておふとん作りになります。
ここからの主役は当店のベテラン職人(40年の実績)宮下がおつくりします。
わかりにくいかもしれませんが、
カーペットの上とわたの間にあるのが敷ふとんの側地です
裏側が出ています
敷ふとんは中高に作ります。極端に言えば「かまぼこ」です。
寝ていただいて真中が落ち着いて寝姿勢を支えるように作ります。
綿の重なり方が平でないことがお判りいただけると思います。
この重なり具合が《寝心地》を左右します。
職人の腕が競われるところです。
370g、玉綿16枚(ミックス綿の場合)にこだわるのはそのためです。
もし作り直しても寝心地が悪かったら、それはそのお店の職人の腕が悪いのですね?
昔は綿100%の場合2貫目;20枚でおつくりしました。
しっかりした寝心地のいいもめん敷ふとんになります。
今でもそれがいいという方もおられますが、・・・・
ハンドジンでおつくりすれば硬めの寝心地です。
でも最近は取扱いが重いのでミックス綿16枚くらいにする方が多くなりました。
もちろん綿の量はご希望でおつくり出来ますからお気軽にご相談下さい。
敷ふとんの形になりましたら、側を返し、綿を中へ入れます。
隅までしっかり綿を入れます。
座布団などはこのときの形が座布団の居座りを決めますから神経を使います。
綿が移動したり、ずれないように布団専用の糸で綴じます。
長い針を(布団専用の)使います。
出来上がったもめん敷ふとんです。
今回は打ち直した綿でおつくりしました。
新しい高級な綿では又風合いが変わってきます。
中綿の状態によって、当然のことながら、打ちあがった綿の状態も違います。
昔はもめん綿が市場に少なく高価だった為、
何度も何度も打ち直しをされました。
農家が冬場の副業に打直し工場を行っていたくらいです。
でももめん綿の打ちなおしは限界があります。
繊維がだんだん短くなり、脂分も少なくなって、
硬くてパサパサした状態になってきます。
こうなってしまっては打ち直しても使える状態ではありません。
無理して打ち直しても、硬くて重い布団が出来るだけです。
古くから続いている本宅などに伺うと、この固くて重いおふとんが
何十枚と押入れや蔵に積んであります。
昔は人寄りを《家》でしました。
本家ともなれば大変!
何十人分のおふとんを用意しなければなりませんでした。
「泊る」といえば即「おふとん」ですから・・・・・・・・・
奥様の苦労が想い偲ばれます・・・・・・・・
でもそのおふとんは固いばかりのおふとんです。
「なんだ!もめんのおふとんかよお」と嘆いた西川の担当者は
きっと家柄が良く、硬い木綿のおふとんで寝ていたのでしょうね?きっと!
ご幼少の頃は・・・・・だからあんなに木綿ふとんが嫌いなんでしょう・・・・・
寝心地良い、軽くてあたたかいおふとんは
良質な綿があってこそ出来上がります
もめん綿の良し悪しは専門家におまかせ下さい!
出来れば押し入れ全部をあけて、綿の良し割るを
見極めてからお手入れをされることをおすすめします。
どんな綿でも打ちなおしにかかる料金は同じですから
いいものをお使いになったほうがエコですよね。
同じお金を使ってもお得になります・・・・・から。
残念なことに年季を積んだいい職人がこの飯田地区でも少なくなっています。
いい仕事をされていた《ふとん屋さん》が廃業されています。
いいおふとん作りには、おふとん屋選びも大事になりました。
さて次はお値段がどれくらいかかるかですね!
今ならキャンペーンでお安くなっています。
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2012-05-06 14:26
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