今日のお客様;シルクの羽毛ふとんこんなになってしまった [羽毛工房とリフォーム]
シルク側地の羽毛ふとん、リフォームが多くなっています
10年から15年位前にブームになった羽毛ふとんです
羽毛ふとんの側地は綿側地の場合ダウンプルーフ加工をしないと
織り目から羽毛が吹き出てしまいます。
早く云えば、重いローラーをかけて織り目をつぶすわけです
ところが、このダウンプルーフ加工をすると
側地が紙のように硬くなってしまうので
「ガサゴソ、ガサゴソ」寝ている間中音がしました
羽毛ふとんの嫌いな理由の一番が、音がうるさいでした
そこでシルク、絹側地の登場です
日本らしい採用です。柔らかくて、しなやかでもちろん音はありません
当店でもシルク表裏とも100%の側地ですと、30万円くらいのふとんを用意しました
100%では、あまりに高いので、横糸シルクやシルク混の糸などを
使ったものが多く出回りました
ブライダル用の羽毛ふとんの多くはシルク側地のものでした
見栄えがよく、肌沿いがよく、高級品に見えることから人気でした
あれから10年~15年
今日のようなおふとんになってしまいました。
そうです。シルクは弱い糸です。
だから糸がやせて直に裂けたり、穴が開いたりして、羽毛が吹き出てきます。
今日の羽毛ふとんは、中袋になっていましたから、こんな状態でも使えていました。
でも、もう限界ですね。
幸いにも羽毛はグース93%の表示があり、まだ使えるようなので、
リフォームをされることになりました。
同じ柄の羽毛ふとん2枚です。ご夫婦でご来店いただきました。
どうせ直すなら、しっかり直そう・・・とご主人様の一言で
洗いも「プレミアムウオッシュ」です。
いままで一度もお手入れしたことがないそうです・・・・・・!
その割には「きれいですよね」・・・きっと奥様のメンテナンスがいいんでしょうね・・・・・・・
選んでいただいた柄は明るくてきれいながら!
プレミアムウオッシュは羽毛を羽毛の状態で(一粒づつにして)洗う最新のドイツ製洗浄方法です!
仕立ては襟元足元が細かい(図版とはちがいます)オリジナルキルトです
いいおふとんになりますよ!
にほんブログ村
2013-06-09 16:50
nice!(0)
トラックバック(0)